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楠公

昨日に引き続き、長唄です。

「楠公」
これは、楠木正成公(くすのきまさしげこう)通称、楠公です。

楠木正成の忠誠を讃え、上の巻は桜井の駅で正行との決別を、下の巻は湊川の合戦で討死する奮戦の有様を物語ったものです。


楠正成は、もともと河内の名も無き在野の武士だったのですが、
鎌倉幕府との戦いに立ち上がった後醍醐天皇を補佐して奮戦!
ついには鎌倉幕府を滅亡させる原動力となりました
(このときの楠正成の活躍については『太平記』などに詳しく記されています)
正成は戦の天才だったのです。

楠正成は、「打倒!後醍醐天皇」の旗印を掲げる足利尊氏との戦いに
巻き込まれてゆきます。

戦さの天才・楠木正成ですが、彼は元来身分の低い武士であったため、
彼の立てた「作戦」は却下。
「絶対に負ける」戦いに駆り出されることになってしまいます。

決戦を目前にしたある日、自分の死に時を覚悟した正成は、息子(正行)に後を託すため
別離を告げます。

「絶対に負ける」そう分かっていても、正成は敢えて戦場へ向い
悲劇的な戦死を遂げるのでした。

現在も東京の皇居前広場にゆくと、皇居を見守るようにして楠木正成の巨大な
銅像が設置されています
楠公_d0136300_2240238.jpg

by fumi-nanasio | 2008-01-15 22:48